工業化の進展や人口増加による地球環境の危機が指摘され、国連など世界的な枠組みで環境問題が議論されるようになった1970年代、当社は「紙の安定供給を将来にわたり果たしていくためには、再生資源である古紙の利用促進が不可欠である」という認識を強め、古紙再資源化事業を本格化させました。「事業活動による環境保全への貢献」は当時より当社に根づく確かな意識であり、今日われわれが掲げる「社会と地球環境のよりよい未来を拓く」という当社グループの使命につながるものです。
この使命のもと、当社グループは、マテリアリティとして気候変動、生物多様性、資源循環、環境負荷を特定し、地球環境問題への取り組みを強化しており、2022年にグループ全体における環境方針を制定、2024年には「持続可能な調達に対する考え方」を策定しました。また、より積極的な気候変動への取り組みとして「日本紙パルプ商事グループ温室効果ガス排出量削減に関する中長期目標」を策定し、2050年にカーボンニュートラルを実現するための重点施策として、製紙加工セグメントにおけるさらなる生産効率化の追求、徹底的な省エネルギーの推進、再生可能エネルギーへの転換に取り組んでおり、進捗について都度情報を開示してまいります。