平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
代表取締役社長 社長執行役員の渡辺昭彦です。
2024年3月までの中期経営計画2023においては、最終年度の経常利益目標150億円に対して、初年度より3年間通して達成し、当該期間中に「安定した収益力」「充実した資金力」「地理的なプラットフォーム」の構築ができたと考えております。これらに、当社が企業理念として永年大切にしている「誠実」「公正」「調和」という価値観、そして179年の業歴の中で築いてきた当社最大の強みである「信頼」、さらには5つの事業領域(国内卸売・海外卸売・製紙加工・環境原材料・不動産賃貸)への拡大の中で培ってきた「組織力」「提案力」「技術力」を加えたものが、現時点で当社グループが保有するアセットであると認識しております。
これらのアセットや強みを土台として、『OVOL 長期ビジョン 2030』と現状とのギャップをどのようにして埋めていき、長期ビジョンを実現していくのか、その為にこの3年間で取るべき施策は何なのか、等をバックキャストにより描いたものが この度策定致しました『OVOL中期経営計画2026』です。つまり、本中期経営計画は長期ビジョンの実現に向け、経済価値と社会価値を創造する「具体的な仕組みづくり・仕掛けづくりの3年間」として位置付けております。
『OVOL中期経営計画2026』では、以下3つの基本方針を掲げております。
①グループ内外のコミュニケーションを拡充し、機能やサービスなどの提供価値を圧倒的に高める
②人材力を引き上げるとともにワークエンゲージメントを飛躍的に高める
③M&Aを駆使して既存領域および新規領域での事業を躍進的に拡大する
この3つの基本方針に沿って、人材力引き上げの為の教育やリスキリング、グループ内での有機的なコミュニケーションの為の仕掛け作り、DX化・物流改革及び既存領域での補完的なM&Aや残存者利益獲得のための戦略投資などを行ってまいります。さらには新規事業領域進出の投資機会も積極的に探究していきたいと考えています。そして財務・資本戦略の実行とサステナブル経営の推進を通して経済価値を生み出すことで各ステークホルダーへの還元を、社会価値創造により環境・地域・文化・社会への貢献も高めてまいります。このような仕組みづくりを通し、2030年には長期ビジョンを実現し、その先のサステナブルな企業経営へと好循環に結び付けていく所存です。
当社グループ役職員一同、グループ企業理念であるChange,Challenge,Createを大胆かつ積極的に展開してまいりますので、お取引先、株主、地域社会、監督官庁およびグループ役職員などあらゆるステークホルダーの皆様には、一層のご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年6月
代表取締役社長 社長執行役員