当社は、環境にやさしい素材である紙の卸売を祖業とし、2025年には創業180年を迎えます。現在では5つの事業領域を有するグローバル企業グループとして、古紙やプラスチックのリサイクル事業、古紙を主原料とする製紙事業、更には再生可能エネルギーによる発電事業等の事業活動を通じて、循環型社会の構築に取り組んでいます。2022年には「日本紙パルプ商事グループサステナビリティ基本方針」を制定し、「サステナビリティ戦略会議」の新設をはじめ、サステナビリティ推進体制を強化しました。また、今年度始動しました「OVOL中期経営計画2026」においては、重点課題を「人的資本投資の強化」「中長期的なGHG排出量削減」「ビジネスと人権への対応」「環境・労働安全コンプライアンス体制の強化」「リスクマネジメントの強化」として、具体的な取り組みを加速させるとともに、成長投資の中でサステナブル投資も実行してまいります。今後もサステナビリティの推進により、グループの持続的成長と中長期的な企業価値の向上を図るとともに、持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。
当社グループはサステナビリティを「経済価値と社会価値をともに実現する持続可能な事業活動」と定義し、その推進のため、代表取締役社長を議長とする「サステナビリティ戦略会議」が持続可能性に関する方針策定や戦略立案、ESG課題※の解決、目標達成に向けた全体マネジメントを所管しています。その下部組織としてリスク管理委員会に加え、グループ内を横断するOVOLサステナビリティ推進委員会、OVOL環境・安全委員会を設置、グループ全体のサステナビリティ推進の実務遂行を行う「サステナビリティ推進本部」がサステナビリティ推進委員会、環境・安全委員会の事務局として、グループ全体でのサステナビリティへの取り組み強化を進めています。 2023年度には、当社グループの各マテリアリティに対し「目指す姿」を策定、2024年度にはそれら目指す姿からバックキャストしたアクションプランを新たに策定し、今後は重要業績評価指標(KPI)などによる進捗管理を図りながら、「目指す姿」の実現に向けた具体的な取り組みを進めていきます。
会議体名 | 委員長/議長 | 構成メンバー | 開催回数 | 目的/役割 |
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サステナビリティ戦略会議 | 代表取締役社長 | 常勤取締役および統括 (オブザーバー: 常勤監査役) |
15 | グループ全体のCSR、およびサステナビリティへの取り組みの司令塔として、持続可能性に関する方針策定や戦略立案、ESG課題の解決、目標達成に向けた全体マネジメントを所管。 |
リスク管理委員会 | 管理本部 本部長 |
副委員長:企画本部本部長 委員:内部監査室、サステナビリティ推進本部、管理本部、企画本部および関連部門から選任 (オブザーバー:管理全般管掌、常勤監査役、管理企画・サステナビリティ統括および情報技術統括) |
11 | 「リスク管理基本規程」に基づき、リスクの洗い出し、分析、評価、対応の優先順位付け、個別リスクの取り組み施策の策定を行い、当社グループにおけるリスクを低減する。 |
OVOLサステナビリティ推進委員会 | サステナビリティ 推進本部 本部長 |
副委員長:管理本部本部長および企画本部本部長 委員:各本部、支社、国内外グループ会社から選任 (オブザーバー:管理企画・サステナビリティ統括) |
11 | グループ全体でのサステナビリティへの取り組み強化と推進。委員は当社各部門・グループ会社における人権対応や法令遵守、社会貢献活動ならびに事業活動を通じた社会価値の実現施策などのサステナビリティ推進、および災害など緊急事態発生時には本社との連絡の役割を担う。 |
OVOL環境・安全委員会 | サステナビリティ 推進本部 本部長 |
副委員長:管理本部本部長および企画本部本部長 委員:各本部、支社、国内外グループ会社から選任 (オブザーバー: 管理企画・サステナビリティ統括) |
2 | グループ全体における環境・労働安全への取り組みの強化と推進。委員は各組織において環境・労働安全コンプライアンスおよび温室効果ガス(GHG)排出削減を中心とした環境対策の推進役を担う。 |